YouTubeを利用していると、「この視聴者ともっと深く話してみたい」「個別に連絡を取りたい」と感じる瞬間はありませんか?
特にコメント欄で意気投合したり、質問や提案をやり取りしたいと思ったとき、直接連絡できれば便利ですよね。
しかし、結論から言うと、2025年現在、YouTube内で動画投稿していないユーザーに個別メッセージを送る手段は存在しません。
かつては、YouTubeにも「ダイレクトメッセージ(DM)」機能がありました。
これを使ってチャンネルページから個別に連絡を取ることができたのですが、2018年7月9日をもってこの機能は廃止されています。
現在は、YouTube内での交流手段は
- コメント欄
- ライブチャット
- コミュニティ投稿
といった公開型の手段のみになりました。
しかも、視聴専用アカウントは投稿動画もプロフィール情報も持っていないケースがほとんど。
つまり、YouTube内での連絡手段は事実上「ない」に等しいのが現状です。
なぜYouTubeはDM機能を廃止したのか?その背景を徹底解説
一見便利に思えるダイレクトメッセージ機能ですが、なぜYouTubeはこれを廃止したのでしょうか?
そこにはいくつかの明確な理由がありました。
利用者数の少なさが最大の要因
公式発表によると、DM機能はほとんど利用されていなかったとのこと。
存在自体を知らないユーザーも多く、当時すでにLINEやTwitterなどの個別連絡ツールが普及していたため、
「わざわざYouTubeでメッセージを送る必要性が薄かった」のです。
そのため、運営コストやシステム維持の負担を考慮し、YouTubeはDM機能を終了しました。
YouTubeの「公開型コミュニケーション」重視へのシフト
もう一つの理由は、プラットフォーム全体の健全性強化です。
非公開の個別メッセージよりも、コメント欄やコミュニティ投稿、ライブチャットといったオープンな交流を推進することで、
トラブル防止と透明性向上を目指したのです。
今のYouTubeは、「みんなが見える場所で、建設的なやり取りをする」という方針に統一されているのです。
2025年現在、YouTube上でできる唯一の連絡手段とは?
では、今のYouTubeでどんな方法なら、ほかのユーザーと接触できるのでしょうか?
実は、コメント欄を使った公開型のやり取りだけが、唯一残された手段なのです。
コメント欄を利用した公開メッセージ
動画のコメント欄を使えば、投稿者や他の視聴者とコミュニケーションを取ることが可能です。
ここでは、
- 質問
- 感想
- 簡単な提案
などを気軽に送ることができます。
ただし注意すべきは、コメント欄は完全に公開されているということ。
誰でも閲覧可能なため、個人情報(名前・住所・連絡先など)を絶対に書き込まないよう注意しましょう。
ビジネス問い合わせ用メールの活用(動画投稿者向け)
また、動画投稿を行っているYouTuberであれば、
チャンネルの概要欄に「ビジネス問い合わせ用のメールアドレス」を記載している場合もあります。
これを利用すれば、より個別性の高いやり取りが可能になりますが、
- これはあくまで「動画投稿している側」だけに当てはまる話
- 視聴専用アカウントにはそもそも問い合わせ手段がない
という点には注意が必要です。
動画投稿していないユーザーには直接連絡できない?注意すべきポイン
視聴専用アカウント(動画を投稿しないユーザー)には、
YouTube内から直接連絡を取る手段はありません。
投稿動画もなければ、問い合わせ先も設定されていないため、
コメント欄以外の方法は完全に閉ざされているのが現実です。
外部サービス誘導時に気をつけたいマナーとリスク
どうしても個別に連絡を取りたい場合は、
コメント欄で「TwitterやInstagramでやり取りしませんか?」と、
あくまで”提案ベース”で呼びかける形になります。
このとき絶対に守るべきマナーは、
- 強制しない
- 個人情報をコメント欄に晒さない
- 相手が興味を示さなかったら諦める
です。
▶️ 無理な誘導や押し付けは、逆にトラブルやアカウント停止リスクにつながるため、
節度ある行動を徹底しましょう。
YouTubeコメント欄でのやり取りリスクと安全な対応策
コメント欄は、YouTube内で唯一の交流手段ですが、
リスクも非常に大きい場所であることを忘れてはいけません。
ここでは、リスクと安全に使うためのポイントを整理します。
プライバシー保護の重要性
コメント欄に、うっかり
- 本名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- SNSのID
などを書き込んでしまうと、悪意ある第三者に悪用されるリスクがあります。
絶対にコメント欄には個人情報を書かないことが鉄則です。
また、相手から連絡先交換を求められても、安易に応じないようにしましょう。
誤解・炎上リスクを避けるためにできること
コメント欄では、文章だけのやり取りになるため、
意図が伝わりにくく、誤解や炎上が起きやすくなります。
これを防ぐために、
- 丁寧な言葉遣いを意識する
- 感情的な表現や命令口調を避ける
- 相手を尊重する姿勢を忘れない
などを心がけましょう。

コメントする際は「誰に見られても恥ずかしくない内容か?」を意識すると安全です。
法的リスクとトラブル発生時の対応方法
もしコメント欄で、
- 誹謗中傷
- プライバシー侵害
- 名誉毀損
などのトラブルが発生した場合、
法的問題に発展する可能性もあります。
【トラブル時の基本対応】
- 必ずスクリーンショットを保存
- 相手チャンネルの情報も記録
- YouTube運営に違反報告
- 必要に応じて弁護士に相談

特に証拠保存は、初動がすべてです。
嫌なコメントを見たらすぐ記録を残しましょう。
どうしても連絡を取りたい時に使える4つの代替方法
YouTube内だけでは難しい個別連絡。
そんなときは、次の代替手段を検討してみましょう。
コメントで外部連絡先の提案
コメント欄で「よろしければX(Twitter)で…」と
控えめに外部連絡を提案する方法です。
ここでも、
- 個人情報を晒さない
- 相手の反応を尊重する
- しつこく追いかけない
というマナーを厳守してください。
SNSアカウントへの誘導
相手がYouTubeチャンネルにSNSリンクを貼っている場合は、
そこからDMを送る方法もあります。
ただし、DMを送る際も、
- 自己紹介をする
- 簡潔・丁寧にメッセージを書く
- 無理に返信を迫らない
といった配慮が大切です。
相手のSNS・ブログを探して連絡する
YouTubeのアカウント名やアイコンからSNSやブログを探す方法もあります。
ただし、やりすぎるとストーカー行為と誤解されるリスクもあるため、
自然に見つかった場合のみ、慎重に対応しましょう。
非公開YouTube動画を使った連絡方法
もし相手のGoogleアカウントを知っているなら、
非公開動画を「限定公開設定」で共有し、
動画説明欄やコメントでメッセージを伝える方法もあります。
ただし、この方法はかなり限定的なケースに限られるため、
現実的にはSNS経由の連絡が無難といえるでしょう。
YouTube以外で安全に連絡するためのツール・プラットフォームまとめ
YouTube上での個別連絡が難しい今、
外部サービスを利用することが現実的な選択肢となっています。
ここでは、特に使いやすく、かつ安全性にも配慮できるツールを紹介します。
X(Twitter)・Instagramのダイレクトメッセージ(DM)
もっともポピュラーなのが、X(Twitter)やInstagramのDM機能を使う方法です。
【メリット】
- 手軽に連絡が取れる
- DM受信設定でフィルターできる
- 相手が不快な場合はブロック・ミュートできる
【使い方の注意点】
- 初回メッセージは簡潔&自己紹介を忘れずに
- 相手が返信しない場合、催促しない
- 1回送ったら、相手の反応を待つスタンスが基本

DMを送る際は「一方通行になっても仕方ない」という大人のマナーを意識しましょう。
LINEやDiscordなどプライベートチャットツール
より親密なやり取りが必要な場合には、
LINEやDiscordといったプライベートチャットツールも選択肢に入ります。
【メリット】
- セキュアな環境でやり取りできる
- グループチャット、通話機能も活用可能
【使うときの注意点】
- いきなりID交換を迫らない
- 信頼関係ができてから誘導する
- 通話リクエストも必ず相手の許可を得てから

LINE・Discordは「リアルに近いプライベート空間」と理解し、
相手に負担をかけない接し方を心がけましょう。
企業向け動画配信プラットフォームの活用例
ビジネスシーンでは、よりセキュリティ重視の配信プラットフォームを使うのが一般的です。
【代表的なサービス】
- J-Stream Equipmedia
- Brightcove
- Panopto
これらを使えば、ID制限やアクセス制限をかけた上で、
特定ユーザーだけに動画や情報を共有することが可能です。
個人利用には向きませんが、企業・法人間のやり取りには最適な手段です。
【まとめ】YouTubeユーザーと安全・確実に連絡を取るために知っておくべきこと
ここまでを総まとめすると、ポイントは次の通りです。
✅ YouTube内では現在、個別メッセージは不可
✅ コメント欄は公開スペース。個人情報の書き込み厳禁
✅ 外部サービス(Twitter、Instagramなど)を活用し、相手の同意を得る
✅ LINE・Discordなどプライベートチャットは、信頼関係ができた後に使う
✅ トラブル時は証拠を保存し、冷静に対応する
YouTubeでのコミュニケーションは、
常に「相手への配慮」と「自分のプライバシー保護」を最優先に考えることが大切です。
無理に連絡を迫ったり、個人情報を晒してしまうと、
あなた自身の信用を失うだけでなく、重大なトラブルを引き起こしかねません。

相手を尊重し、自分自身も守る――
それが、2025年以降のYouTubeコミュニケーションに求められる基本姿勢です。
ぜひ、この記事を参考に、
安全で快適なYouTubeライフを楽しんでくださいね!