最近、YouTubeで動画を見ていると突然オリジナル音声ではなく、別の言語で合成された吹き替えが流れてきて戸惑った経験はありませんか?
この現象は、YouTubeが新たに導入した機能「Autodubbed(オートダブ)」によるものです。

えっ!?なんでYouTubeの動画、いきなり違う言語の吹き替えになっちゃったの?設定いじった覚えないのに…!

それは最近追加された『Autodubbed(オートダブ)』って機能の影響だよ。AIが自動で音声を翻訳して、合成音声で吹き替えてるんだ。
Autodubbedとは、YouTubeがAI技術を駆使して、動画の音声をリアルタイムに翻訳し、機械音声で吹き替え再生する仕組みを指します。
たとえば、英語で作られた動画が自動的に日本語やスペイン語、フランス語などに吹き替えられ、視聴者は自国語でコンテンツを楽しめるようになります。
この機能は特に、教育系や知識系のチャンネルを中心に適用が進んでいます。
クリエイター側が特別な設定をしなくても、YouTube側の判断でデフォルト適用されるケースも多く、視聴者側の「音声トラック」オプションから言語選択ができる形になっています。
しかし一方で、オリジナルの声質やニュアンスが失われる、翻訳の精度に違和感があるなど、違和感を覚える声も増えてきています。
特にナレーションや演技が重要な動画の場合、視聴体験が大きく変わってしまうため注意が必要です。
【なぜ?】YouTubeで勝手に吹き替え音声になる理由
YouTubeがAutodubbedを導入した最大の理由は、「グローバル化戦略」にあります。
YouTubeは世界中のより多くの人にコンテンツを届けることを目的に、AIによる自動翻訳と吹き替えを積極的に取り入れています。
そのため、対象動画がアップロードされると、YouTube側で自動的に音声を解析、翻訳、吹き替え音声を作成し、必要に応じて視聴者に再生される仕組みになっています。
特筆すべきポイントは、
- クリエイターが何も設定していなくても自動で翻訳が作動する
- ユーザーのアカウント言語やデバイス設定に関係なく適用されることがある
- YouTubeが「より最適」と判断した場合、自動で吹き替え版を優先再生する
という点です。
つまり、視聴者が意図しなくても、自分が普段使っている言語(または視聴環境に最適とされる言語)に合わせて、強制的に合成吹き替えが流れることがあるのです。
ただし、現状のAI翻訳・音声合成技術はまだ完全とは言えず、
- 不自然なイントネーション
- ロボットのような声質
- 微妙なニュアンスや表現のズレ
といった問題もあり、オリジナル音声にこだわりたい視聴者には不評を買う場面も少なくありません。
【スマホ・タブレット版】YouTubeアプリでオリジナル音声に戻す方法
スマホやタブレットのYouTubeアプリでは、残念ながら現時点で「Autodubbedを完全に無効化する設定」は用意されていません。
しかし、再生中の動画ごとに手動でオリジナル音声へ切り替えることは可能です!

スマホやタブレットの場合、Autodubbedを完全にオフにする設定はまだ用意されていません。でも、動画再生中に『設定(歯車アイコン)』→『音声トラック』から、手動でオリジナル音声を選べば元に戻すことが可能です。
【手順】
- YouTubeアプリで視聴したい動画を開きます。
- 動画再生画面の右上または右下にある「⚙設定アイコン」をタップ。
- メニューの中に「音声トラック(Audio Track)」が表示されている場合、そこを選びます。
- 表示されたリストの中から「オリジナル」または元の言語(例:English、Japanese)を選択しましょう。
これで、機械翻訳された合成音声ではなく、制作者のオリジナル音声で視聴できるようになります!
さらにポイントなのは、一度オリジナル音声を選んでおけば、YouTubeがデバイスやアカウントに設定を記憶してくれる傾向があるという点。
つまり、次回以降の同様の動画では、自動的にオリジナルが選ばれやすくなります。
⚠️注意
アプリのバージョンや一部の動画によっては「音声トラック」が表示されない場合もあります。
その場合は、後述するパソコン版(ブラウザ版)の操作方法を参考にしてみてください!
【パソコン版】ブラウザでオリジナル音声に切り替える方法

パソコンでも同様に、『設定』から『音声トラック』を開き、『オリジナル』を選択するだけでOK。アカウントやブラウザの言語設定を元の言語に合わせておくと、自動翻訳が作動しにくくなることもあります。
パソコンのブラウザからYouTubeを視聴している場合も、現時点でAutodubbedを完全に無効化する全体設定は存在しません。
ですが、スマホと同様に、動画ごとに手動でオリジナル音声に戻すことができます。
【手順】
- 視聴したいYouTube動画をパソコンのブラウザで再生します。
- 動画画面右下にある「⚙設定(歯車)」アイコンをクリックします。
- メニューから「音声トラック(Audio Track)」を選択。
- 表示された言語リストの中から「オリジナル」または動画の元言語(例:Japanese、Englishなど)を選びます。
この設定を行うことで、合成音声による吹き替えではなく、オリジナル音声で動画を楽しめるようになります。
さらに、アカウント設定やブラウザの言語設定を変更することで、自動翻訳発動の頻度を減らせる可能性もあります。
たとえば、英語のオリジナル音声を聴きたい場合は、YouTubeアカウントの言語設定を「英語(English)」に変更しておくとよいでしょう。
ただし、環境や動画によっては、手動設定をしても毎回翻訳音声に切り替わることもあり、完璧な対策とは言えません。
この点はYouTube側の仕様変更を待つしかないのが現状です。
【できない?】一部動画でオリジナル音声に戻せない時の対処法まとめ
もし「音声トラック」が選べない、「何度戻しても翻訳音声になる」という場合は、以下の対策を試してみましょう!
① アカウントやブラウザの言語設定を変更する
YouTubeは、あなたのアカウントの言語設定やブラウザの言語情報を参考に自動吹き替えを選んでいる場合があります。
対策方法
- YouTubeアカウントの言語設定をオリジナル音声の言語に合わせる
- ブラウザ(Chrome、Edgeなど)の表示言語設定も見直す
これにより、自動的な翻訳音声への切り替えが起こりにくくなることがあります。
② 動画ごとに手動でオリジナル音声を選び直す
現状、面倒ですが「動画ごとに手動でオリジナルに切り替える」以外、確実な方法はありません。
視聴前に必ず「⚙設定」から音声トラックをチェックするクセをつけましょう!
③ クリエイターに直接リクエストする
よく見るチャンネルで困っている場合、動画制作者に直接リクエストするのも有効です。
【クリエイター向け設定手順】
- YouTube Studioにアクセス
- 「設定」→「アップロードのデフォルト」→「詳細設定」を開く
- 「自動吹き替えを許可する(Allow automatic dubbing)」のチェックを外す
- 「保存」をクリック
これにより、今後そのクリエイターがアップロードする動画に自動吹き替えが適用されなくなります。
④ 拡張機能やスクリプトを使う(上級者向け)
ブラウザの拡張機能(例:Tampermonkey+専用スクリプト)を使って、
強制的に「オリジナル音声」を優先再生させる方法も存在します。
ただし、これらは公式機能ではないため、
- YouTubeの仕様変更により動かなくなるリスク
- セキュリティ面での注意
など、自己責任で利用する必要があります。
【まとめ】オリジナル音声でYouTube体験をもっと楽しもう!
YouTubeのAutodubbed(オートダブ)機能は、世界中の視聴者により多くの動画を届けるための画期的な試みです。
とはいえ、オリジナルの声を大切にしたい人にとっては、違和感や不満のもとになることもあります。
現状、完全にオフにすることは難しいですが、
- 動画ごとに音声トラックを手動で選択する
- アカウントやブラウザの言語設定を見直す
- クリエイターにリクエストする
などの方法を駆使することで、オリジナル音声での視聴をより確実に楽しめるようになります。

YouTubeは今後も仕様が変わる可能性があります。最新情報をこまめにチェックしながら、自分に合った快適な視聴スタイルを作っていきましょう!
今後もYouTubeの仕様は変化していく可能性があるため、最新情報をチェックしつつ、柔軟に対応する姿勢が大切です。
ぜひこの記事を参考に、あなた自身が快適に、自分らしくYouTubeを楽しめる環境を作っていきましょう!